韓国アイドルの韓国語を聞き取るポイント【受賞のあいさつ編】
K-popの世界では、歌謡祭から毎週放送されている音楽チャート番組にいたるまで、韓国アイドルたちが受賞するシーンを目にする機会が多くあります。
受賞した時には、必ず受賞したアイドルの喜びと感謝のメッセージがあります。
「好きなアイドルの韓国語によるメッセージを理解できたらいいな〜」
と思っている人もいるのではないでしょうか?
そこで、今回は主に韓国語がわからない人や学習を始めて間もない人向けに、韓国アイドルが受賞の際に話している喜びのメッセージを聞き取るポイントをお伝えしたいと思います!
目次
韓国アイドルの受賞あいさつを聞き取るポイントを解説します!
受賞あいさつのよくある構成には5つの要素が!
韓国アイドルの受賞シーンをよく見ている人は、もうお気づきだと思いますが、受賞のあいさつにはある程度の定型があります。
よくある受賞あいさつの構成要素として、次の5つがあります。
- 感謝を伝えたい家族・関係者を列挙
- ファンへの感謝
- 賞を授与されたことに対する感謝
- 今後の抱負
- ファンへの愛情(締めくくり)
年末の歌謡大賞など、大きな会場でファンがたくさん来場している場合などは、まず会場で受賞の瞬間をともにしたファンと喜びを分かち合うことを優先して、1と2が逆になることもあります。
もちろん、例外もありますが、まずはこの5つの構成を押さえていれば、聞き取りが非常に楽になります。
では、それぞれの構成要素でどのようなことが語られるのでしょうか?
また、そこで登場する韓国語表現にはどのようなものがあるのでしょうか?
以下、各要素についてみていきましょう!
構成その1:まずは感謝を伝えたい家族・関係者を列挙する!
まず「構成その1」です!
受賞の陰にはさまざまな人たちの支えがあります。
まず両親。儒教国である韓国では今も両親への「孝」はとても大切なので、ここは外せない部分です。
ここで登場するのが、「부모님(プモニム)」という言葉です。
「プモ」は漢字で書くと「父母」で、両親という意味になります。つづく「ニム」については、このあと詳しく説明しますが、「様」という意味で、合わせて「両親様」、日本語っぽく言えば、「両親」ですね。
両親への感謝の言葉が終わると、次は所属事務所の社長をはじめ、関係者・スタッフへの感謝が続きます。
その際、具体的な名前が列挙されるのが一般的です。
この部分での韓国語の表現としてのポイントは、
- 肩書きの呼称
- 感謝を伝える言葉
の2点です。
韓国語の場合、肩書きに님(ニム)をつけることで敬意を表します。
この「ニム」は、日本語の「〜様」のような意味で、社長であれば「사장님(サジャンニム)」で、日本語に直訳すれば「社長様」となります。
韓国語には同じように、「部長様」「課長様」という日本語の感覚とは違う表現があります。
日本語のようにニム抜きの肩書きだけで呼ぶと相手に大変失礼になりますので、韓国で将来働きたいと思っている人は絶対覚えておくべき表現です。
韓国アイドルのあいさつでは、マネージャーさんにもニムをつけていますね。
次に、感謝を伝える言葉ですが、日本人がよく知っている韓国語のフレーズである「カムサハムニダ」も使われますが、受賞のあいさつでよく登場するのが次のような表現です。
- 감사 드립니다.(カムサ・ドゥリムニダ)
- 감사 말씀 드립니다(カムサ・マルスム・ドゥリムニダ)
1は、「感謝いたします」、2は「感謝申し上げます」という意味になり、いずれも「カムサハムニダ」よりも丁寧なお礼の言葉となります。
構成その2:ファンへの感謝を伝える
続いて「構成その2」の「ファンへの感謝を伝える」です。
アイドルが受賞できたのは、何と言ってもファンの存在があってこそです。
そのため、受賞の際のあいさつで、ファンへの感謝の言葉は必要不可欠です。
韓国アイドルには、それぞれのファンに対する名称があります。
例えば、TWICEのファンはONCE(ワンス)、防弾少年団(BTS)のファンの場合はARMY(アーミー)と呼ばれています。
受賞のあいさつでは、この構成に入る時にまず、このファンの名称でファンに呼びかけます。
ここでは、
「ONCE〜!고마워요~~!!(ウォンス〜!コマウォヨ〜〜!!)」
=ONCE〜!ありがとぉ〜!!
といったように、少しあらたまった感じがする両親や関係者への感謝とは対照的に、ファンに向けては親近感を込めて感謝の気持ちを表すのが一般的です。
ファンにより身近に感じてもらって、これからも応援してほしい、という願いがこもっているのでしょうね!
構成その3:賞を授与されたことに対する感謝を述べる
韓国アイドルの受賞のあいさつ「構成その3」は、「賞を授与されたことに対する感謝を述べる」です。
賞を授与されるというのは、名誉なことです。
K-pop界でも当然それは同じです。
韓国では、どの分野でも受賞歴を大切にする傾向が非常に強く、受賞歴の有無によって今後の人生が大きく左右されることも珍しくありません。
そのため、受賞の重みを言葉で表現して、受賞した賞に対する敬意を表すことも忘れてはなりません。
よくある基本的なフレーズとしては、
「이렇게 큰 상을 받게 돼서 정말 영광입니다.(イロッケ・クン・サンウル・パッケ・デソ・チョンマル・ヨングァンイムニダ)」
=このような大きな賞をいただくことになり、本当に光栄です。
さらに、尊敬する先輩が受賞していたことがある賞であれば、同じ賞を授与されたことに触れたり、以前に新人賞をもらった賞で大賞を授与された場合には、そのことに触れたりと、その賞に関連した逸話が語られることもあります。
構成その4:今後の抱負を語る
韓国アイドルのあいさつ「構成その4」は、「今後の抱負を語る」です。
賞がこれまでの活動に対する評価であれば、授賞式はこれまでの過去と未来をつなぐ場所です。
ですので、受賞のあいさつでは、これまでの活動を振り返って家族、関係者、そしてファンへの感謝の言葉と同時に、さらにこれまでの活動をふまえて、今後どのような抱負があるのかについて語られるのです。
とは言うものの、限られた時間にあいさつをすることが多いので、具体的な抱負が語られることはあまり多くありません。
ほとんどの場合は、
「앞으로 더 멋진 모습을 보여 드릴 수 있도록 노력하겠습니다.(アプロ・ド・モッチン・モスブル・ボヨ・ドゥリルス・イットロク・ノリョクハゲッスムニダ)」
=今後、さらに素敵な姿をお見せすることができるよう、努力します。」
などのように、「これからも頑張る」「もっと愛される存在になる」という意味の抽象的なフレーズとなっています。
構成その5:ファンへの愛情で締めくくる
最後の「構成その5」です。
韓国アイドルにとって、やはり大切なのはファンの存在です。
最後は、ファンへの愛情を述べて締めくくります。
この時も、ファンの名称でファンに呼びかけます。
例えば、TWICEのファンであるONCEへの愛情を表す場合には、
「ONCE〜!사랑해~~!!(ウォンス〜!サランへ〜〜!!)」
=ONCE〜!愛してる〜!!
となります。
ここで、会場に来ているファンたちの気分は最高潮に達します。
韓国アイドルの韓国語を聞き取るポイント【受賞のあいさつ編】まとめ
韓国アイドルの受賞あいさつを聞き取るには、まず、基本的な全体の構成要素を押さえておくと楽になります。
また、登場する表現にも定型がありますので、韓国語初級〜中級くらいの学習者には生きた教材にもなります。
今回の記事を参考にしていただき、韓国アイドルの受賞あいさつを韓国語のままで理解することができれば、さらにアイドルとの距離を近く感じることができるのではないでしょうか?
あなたも是非、聞き取りにチャレンジしてみてください!!
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